コンテンツの配置

コンテンツの配置操作によってページにAffinityドキュメント、PDF、PSDだけでなくラスターおよびベクトル画像を追加して出版物の価値を高めることができます。

配置されたコンテンツ

コンテンツの配置について

サポートされている形式のファイルをページにドラッグアンドドロップして配置します。

もしくは、複数のアイテムを[配置]パネルに読み込み、一度に1つずつ、パネルの上から下へ、または任意の順序で配置することもできます。

パネルで選択されたアイテムは、ドキュメントビュー内でそれぞれクリックまたはドラッグして、ネイティブ寸法または任意の寸法で配置できます。

[配置]パネルが表示されている場合、コンテキストツールバーから次の設定が使用できます。

コンテンツ配置のヒント

ドキュメントに配置したコンテンツは、その位置を変えずに置き換えるか、配置されたコンテンツそのものを編集することができます。

配置でサポートされているファイル形式

多くの業界標準のファイル形式を配置できます。

1 複数ページのフリーハンドファイルは、各ページが連結されて1つのページとなった状態で開きます。インポートするには、ファイル拡張子.fh10または.fh11を追加します。テキストのインポートはサポートされていません。

2 RAW画像は自動的に処理されます。

3 透明をサポートします。

4 iPhone画像の場合、HEICファイルはアップサンプルされた深度マップを含み、編集可能な第二レイヤーとして読み込まれることがあります。Canon EOSモデル(1 DX MkIII、R5、R6)は、HIFファイル(HDR10ビットPQエンコード)に対応しています。

5 テキストドキュメントの配置については、テキストのインポートをご覧ください。

特定のファイル形式とコンテンツに関するヒント

コンテンツタイプ コメント
複数のアートボードを含むAffinity Designerファイル ドキュメントのコンテキストツールバーに[アートボード]オプションが表示され、どのアートボードを表示するかを選択できます。
Affinityドキュメント、PDF、PSDファイル ファイルは、最初のドキュメント設定での[画像配置]ポリシーに応じて[レイヤー]パネルに[埋め込みドキュメント]または[リンクドキュメント]としてリストされます。
PSDファイル ファイルのビットマップ表現を表示します。ファイルのコンテンツは解釈されません。これにより通常、出力結果が向上し、正しいフォントをインストールする必要がなくなります。配置されたPSDのレイヤーは引き続き編集できますが、編集を行うとファイルが再解釈され、外観が変わる可能性があります(たとえば、フォントがない場合)。
PDF、SVG、PSDおよびEPSファイル これらが埋め込みドキュメントとして配置されている場合は、Affinity内で編集できます。編集が行われると、これらのファイルはAffinityドキュメントに変換され、元のデータは保持されません。埋め込まれたファイルをネイティブファイル形式に書き出してリンクさせることはできません。PDFパススルーの使用などの他の機能も失われます。リソースマネージャーは、元のファイルを参照する必要がある場合に備えて、常に元のファイルのソースファイル名と場所を表示することに注意してください。
Affinityドキュメント、PDF、SVG、PSDおよびEPSファイル これらがリンクされたドキュメントとして配置されている場合、Affinity内で直接編集することはできません。ただし、ファイルに加えられた編集はすべてAffinityによって取得され、リソースマネージャーで[変更済み]として報告されます。次に、リソースマネージャーの[更新]ボタンを使用して、行われた外部変更に一致するようにファイルを更新できます。
複数ページのAffinityドキュメント、InDesign (IDML)ドキュメント、またはPDF 複数ページのドキュメントを配置する場合、配置パネルのエントリで次のことが可能です。
  • サムネイルの下にあるポップアップメニューを使用して、配置する単一のページ/スプレッドを選択する。
  • ファイル名をクリックしてドキュメントのすべてのページ/スプレッドを表示し、一度に1つずつまたは自動流し込みを使用して、配置するすべてのページ/スプレッドを選択する。
配置したら、コンテキストツールバーの[スプレッド]を使用して、表示するページまたはスプレッドを選択できます。PDFの場合、表示できるのは1ページだけですが、配置したオブジェクトを複製して別のページを表示するように指定する方法でスプレッドをシミュレートできます。
配置されたPDF コンテキストツールバーに[PDFパススルー]オプションが表示されます。これはデフォルトでパススルーになり、自身のPDF内で正確に複製されます。それが不可能な場合は、[解釈]オプションが選択され、[プリフライトパネル][理由]がリストされます。Affinity Publisherでドキュメントを編集中、PDFのコンテンツのビットマッププレビューが表示されます。
パスワードで保護されたPDF パスワードで保護されたPDFを配置すると、ファイルのパスワードの入力を求められます。その後、親ドキュメントを開くたびにパスワードが要求されます。親ドキュメントをエクスポートする場合、結果のPDFをパスワードで保護する必要はありません。エクスポートされたPDFを保護したい場合は、Affinityの[エクスポート]ダイアログで必要なパスワードと制限を必ず設定してください。
配置された、レイヤーを含むPDF、DWG、DXFファイル この場合、コンテキストツールバーに [レイヤー] オプションが表示され、配置したファイルのレイヤーを Affinity ドキュメントで表示または非表示にすることが可能です。たとえば、DWGやDXFファイルのレイヤーには、コンポーネントのラベルなど、ノートやより技術的な情報が含まれている場合がありますが、あまり技術的に詳しくない対象のために省略することができます。PDF の場合、レイヤー表示を変更すると、自動的に [PDFパススルー] が [解釈] に設定されます。
Microsoft Excel Workbookスプレッドシート(XLSX) Publisherに表として直接配置できます。ファイルの元の外観を維持するために、配置するときは、ページをドラッグするのではなくクリックしてください。
配置ツール単一のコンテンツを配置するには:
  1. 次のいずれかを行います。
    • [配置ツール]を選択します。
    • [ファイル]メニューから、[配置]を選択します。
  2. ポップアップダイアログで、ファイルを参照して選択し、[開く]をクリックします。
  3. (オプション)ファイルに複数ページがある場合、[配置]パネルが表示されます。パネルのエントリから、配置するページ/スプレッドを選択します。
  4. 次のいずれかを行います。
    • クリックして、ファイルをデフォルトの表示サイズで配置します。
    • ページ上でドラッグして、コンテンツのサイズと位置を設定します。
    • ピクチャフレームをクリックしてアイテムを配置します。
配置ツール複数のコンテンツを配置するには:
  1. 次のいずれかを行います。
    • [配置ツール]を選択します。
    • [ファイル]メニューから、[配置]を選択します。
  2. ポップアップダイアログの場合:
    1. 配置するファイルに移動します。
    2. ファイルを選択します。または を長押しして、隣接する/隣接しないファイルをそれぞれ選択します。
    3. [開く]をクリックします。
    [配置]パネルが現れ、選択したアイテムがここに表示されます。
  3. [配置]パネルの一番上のアイテムが自動的に選択され、次に配置されます。
  4. 必要に応じて、別のアイテムを選択できます。
  5. 次のいずれかを行います。
    • クリックして、ファイルをデフォルトの表示サイズで配置します。
    • ページ上でドラッグして、コンテンツのサイズと位置を設定します。
    • ピクチャフレームをクリックして選択したアイテムを配置します。
    選択したアイテムがパネルから削除されます1
  6. パネルにアイテムがなくなると、パネルは自動的に閉じます。または
    • 手順3から繰り返します。
    • を押して配置をこれ以上行わないようキャンセルし、パネルを閉じます。
配置画像/ドキュメントのスケーリングをDPI、パーセントスケール、または元のサイズに対する比率で行うには:
  1. 画像またはドキュメントを選択します。
  2. コンテキストツールバーで、画像情報のセクションを選択し、ポップアップメニューから[画像のDPI]または[スケール]のパーセント値を選択します。あるいは、[元のサイズ]をクリックして、100%(本来の寸法)へのスケーリングと縦横比のリセットを行います。
    画像のスケーリング
つぶれたコンテンツを元の縦横比に戻すには:
配置されたコンテンツをピクチャフレームに変換するには:
埋め込みドキュメントを編集するには:
コンテンツを置き換えるには:
  1. 配置されたコンテンツを選択します。
  2. 配置したコンテンツに応じて、コンテキストツールバーの[画像の置換]または[ドキュメントの置換]を選択します。
  3. ファイルブラウザウィンドウから置換ファイルを選択し、[開く]をクリックします。

関連項目: