レイヤーとは
それぞれのレイヤーは、洋服ダンスにある個々の引き出しのようなものと考えることができます。引き出しの中には、シャツやブラウスが積み重ねられています。レイヤー管理では、これらの衣服が個々のベクトルオブジェクトに相当します。ベクトルオブジェクトは重なり合っていることもあれば、そうでないこともあります。この洋服ダンスの引き出しがシースルーになっていて上から下まで見透かせるとすると、一番上の引き出しの衣服が最前面に、一番下の引き出しの衣服が最背面に、その他の衣服は両者の間にあるように見えるはずです。
すべてのレイヤー管理は、レイヤーパネルから実行できます。
レイヤーに関する重要なポイントは次のとおりです。
- レイヤーの順序には重要な意味があります。パネルの最上位にあるレイヤーはドキュメントビューの最前面に表示され、最下位のレイヤーは最背面に表示されます。
- 選択されているレイヤーは強調表示されるので、どのレイヤーで作業を行っているかを常に確認できます。
- 子レイヤーを作成することもできます。これは、親のレイヤーの下位にネストされます。子レイヤーは、複雑なドキュメント内でオブジェクト整理の階層をさらに深くしたい場合に使用するとよいでしょう。
- 任意のレイヤーを非表示にすると、そのレイヤーのオブジェクトが現在のデザインに表示されなくなります。
レイヤーのタイプ
作成できるレイヤーには、次のようにいくつかのタイプがあります。
- ベクターレイヤー—ベクターオブジェクトを配置するために使用します。
- ピクセルレイヤー—ピクセルベースの編集で使用します。
- マスクレイヤー—非表示にするコンテンツを定義することでその下位にあるレイヤーを表示できる特殊なレイヤーです。
- 調整レイヤー—下位にあるレイヤーの補正または強調に使用できる特殊なレイヤーです。