切り抜きと傾き補正

切り抜きによる画像の不要領域の削除は、実用上の理由または合成の適切化のために行います。傾き補正とは、単に屈曲した画像を補正することです。

切り抜きについて

切り抜きは、実用上の理由だけでなく審美的な理由によっても使用します。たとえば、望ましい画像にするために、不要なオブジェクトや人物を除外することができます。美的な観点から、画像コンテンツの調和を保つことで、より強く視覚に訴えることができます。

Affinity Photoでは、制約なしに切り抜きを行ったり、元の縦横比またはカスタム縦横比を維持して切り抜きを行ったりできます。印刷用に一般的な印刷サイズ(6x4インチなど)を指定したり、Web配信用にピクセル単位の精度でカスタム切り抜き領域を作成したりできます。

スナップがアクティブになっている場合は、サイズ変更時または移動時に切り抜き領域をページの端やガイドにスナップさせることができます。

オリジナル

縦向き

傾き補正

16x9

絶対

6x4

切り抜きモード

切り抜きの際には、制約なしに作業したい場合もあれば、特定の比率または絶対寸法に従いたい場合もあります。そのために、次のオプションが用意されています。

[モード]設定に隣接するピクセルの幅と高さの値を入力することで、絶対ピクセルサイズにトリミングできます。

傾き補正モード

アクティブになっている場合、ページ上でドラッグすると、描画されたラインに合わせて写真の向きが設定されます。水平線または建物の稜線など、写真内の基準を使用することを推奨します。

合成オーバーレイ

画像内の不要な対象物を除去するために切り抜きを行う場合は、合成オーバーレイを無視することができます。ただし、より適切な合成が求められる場合は、複数のオーバーレイのうち1つを使用できます。

Oキーを押すことで、これらのオーバーレイをすばやく切り替えることができます。

を押したままにすると、切り抜き領域のオーバーレイが非表示になります。

切り抜きツール 画像の切り抜きを行うには:
  1. 左側の[ツール]パネルから[切り抜きツール]を選択します。
  2. コンテキストツールバーの[モード]ポップアップメニューから切り抜きモードを選択します。
  3. コンテキストツールバーの設定を調整します。
  4. グリッドのコーナーまたはエッジハンドルをドラッグして、グリッドの大きさを調整した後に、グリッドを適切な場所に配置し直します。
  5. コンテキストツールバーの[適用]をクリックします。
画像の切り抜きを解除するには:
切り抜きツール 傾き補正ツール 画像の傾きを補正するには:
  1. 左側の[ツール]パネルから[切り抜きツール]を選択します。
  2. コンテキストツールバーの[傾き補正]を選択します。
  3. 画像をドラッグして新しい配置を定義します。
  4. コンテキストツールバーの[適用]をクリックします。
プリセットマネージャー 切り抜き設定をプリセットとして保存するには:
  1. コンテキストツールバーの設定を調整します。
  2. コンテキストツールバーで、プリセットマネージャー [プリセット]を選択し、その他メニューをクリックし、[プリセットを作成]を選択します。
  3. 切り抜きプリセットの名前を入力し、オプションで切り抜きプリセットを保存するカテゴリを選択し、[作成]をクリックします。
プリセットマネージャー 切り抜きプリセットを削除するには:
  1. コンテキストツールバーからプリセットマネージャー [プリセット]を選択します。
  2. プリセットを右クリックし、[プリセットの削除]を選択します。
プリセットマネージャー プリセットを管理、インポート、およびエクスポートするには:

関連項目: