エクスポートダイアログは、ドキュメント、アートボード、または現在の選択範囲を一般的なファイル形式にエクスポートするための合理化されたアプローチを提供します。標準的なエクスポート設定に素早くアクセスできる内蔵のプリセットを利用したり、高度なエクスポート設定を変更したり、(オプションで)独自のプリセットを作成することも可能です。
ダイアログには、書き出されるファイルのプレビューが表示され、ズームやパン機能で選択内容のエフェクトを確認することができます。ダイアログのサイズを変更することで、ドキュメントの広い領域を一度にプレビューすることができます。
PDFの書き出しでは、2種類のパスワード(開くパスワードおよび権限パスワード)のいずれかまたは両方を指定することができます。パスワード付きで書き出すと、PDFは暗号化されます。
PDFのパスワードは、[互換性]オプションがPDF 2.0 (ISO 32000-2)、PDF 1.7 (Acrobat 8)またはPDF 1.6 (Acrobat 7)に設定されている場合に使用できます。Affinityで提供されるすべてのPDFプリセットは、PDF/X出力用のものを除いて、PDF 1.7または1.6に対応したもの使用します。
開くパスワードが設定されているPDFのコンテンツは、開くパスワード、またはPDFの権限パスワードが追加で設定されている際にそのパスワードを入力することによってのみ表示できます。
PDFに開くパスワードのみが設定されている場合、コンテンツの操作に関する制限はありません。PDFは印刷したり、Affinityドキュメントに配置したり、そのコンテンツを変更して選択的にコピーしたり、ページを抽出して新しいPDFを作成したりできます。
権限パスワードを設定すると、そのパスワードを入力しない限り、PDFへの操作が制限されます。
オプションで、権限パスワードなしで実行できる特定のアクションの許可を選択できます。したがって、ユーザーがPDFを自由に開いて印刷できるよう許可するが、そのコンテンツの変更や選択的コピーを許可しないといったように設定することが可能です。
選択したファイル形式が、ダイアログで表示される他の設定を決定します。
よく使う設定は、ダイアログのファイル設定セクションにあります。
詳細設定セクションには、現在選択されている形式の詳細設定が含まれています。これらの設定を変更する時、選択した内容をプリセットとして保存することができます。
設定の全範囲と形式ごとの使用可能性の説明については、[書き出し設定]をご覧ください。
11つまたは複数のレイヤーが選択されている場合、書き出しされたファイルは、[エリア]を[選択エリア]または[選択のみ]に設定することで、境界線までトリミングすることができ、これは出力から他のすべてのレイヤーを含めるか、除外します。
次に、ダイアログで対応するファイル形式が選択されると、[プリセット]ポップアップメニューからカスタムプリセットを利用することができるようになります。