OpenColorIOの設定
デフォルトでは、PublisherのOpenColorIO機能をすぐに使用することはできません。.ocio設定ファイルと、ルックアップテーブルなどのサポート用ファイルが必要です。
OpenColorIO Webサイト(http://www.opencolorio.org)からサンプルの設定を入手すると、数種類のAcademy Colour (ACES)設定など、適切な入力および出力のプロファイルを使用できます。
OpenColorIOを設定するには
- 選択したOpenColorIO設定をフォルダにダウンロードして抽出します(.ocio v1のみ) 。
- [Affnity Publisher]メニューで[設定](または環境設定)を選択します。
- [編集]メニューから、[設定]を選択します。
- [カラー]タブで[OpenColorIO設定ファイル]の下にある[選択]を選択し、[.ocio]ファイルの保存先フォルダに移動します。フォルダ内の.ocio設定ファイルを選択します。
- [OpenColorIO検索フォルダ]の下にある[選択]をクリックし、保存先のフォルダを選択します([.ocio]設定ファイルを選択した後は現在のフォルダとしてすでに強調表示されています)。
- アプリケーションの再起動を求めるメッセージが表示されます。OpenColorIO設定を有効にするには、アプリケーションを再起動する必要があります。
OpenColorIOの使用
OpenColorIOにアクセスする方法は2つあります。
- [32ビットプレビュー]パネルで、[ディスプレイ変換]オプションを使用します。このオプションは、有効なOpenColorIO設定がある場合にのみ使用できます。これを使用すると、元のデータを破壊しない、カラー管理されたワークフローを実現できます。
- OCIO調整レイヤー(OCIO調整を参照)を追加すると、色空間の間で情報損失のない変換を行うことができます。1つのドキュメント内に複数のOCIO調整レイヤーを追加して、複数の色空間の合成レイヤーを含めることができます。たとえば、次のようなレイヤースタックが可能です(階層順)。
- OCIO調整—ユーティリティ - リニア - sRGBからロール - scene_linearへ
- sRGBピクセルレイヤー—合成要素
- OCIO調整—ロール - scene_linearからユーティリティ - リニア - sRGBへ
- ピクセルレイヤー—元のレイヤー