アシスタントオプション
特定の操作(たとえばベクトルレイヤーでのピクセルペイント(または消去)や選択範囲への調整など)を行った場合、[アシスタント] が設定に応じた動作を行い、警告メッセージを表示してユーザーに知らせます。
これらのオプションを使用して、アシスタントの全体的な動作を制御します。
- [アシスタントを有効にする]—チェックすると、アシスタントは、可能な支援を提供して選択されたアクションを処理します。チェックを外すと、アシスタントは何もしません。
- [複雑なアシスタントアクションをワンストップで元に戻す/やり直す]—オンにすると、複数の連続した履歴状態として記録されたアクションが、[取り消し]および[やり直し]コマンドによる1つの状態のように扱われます。複数のアシスタントアクションの状態を元に戻す/やり直すには、チェックを外し、コマンドを複数回選択する必要があります。
- [アシスタントが処理を行うときにアラート]—チェックすると、アシスタントが処理を行う時、常にアラートが表示されます。チェックを外すと、アラートメッセージは表示されません。
これらのオプションを使用して、さまざまな操作やツールの動作に必要なアクションを指定できます。
- [レイヤーを選択せずに描画]—ピクセルまたはベクトルレイヤーが選択されていない場合は、[新規ピクセルレイヤーとペイントを追加]を使用して、ブラシ境界線用の新規ピクセルレイヤーを作成します。[何もしない]は、ピクセルペイントが許可されていないことを意味します。
- [ベクターレイヤーから消去]—ベクトルレイヤーに適用された、作成されたピクセルマスクで消去します。ベクトルレイヤーをすぐにラスタライズして直接消去を行うか、[何もしない] にこの動作を変更することができます。
- [ベクターレイヤー上の他のブラシ]—レタッチ用ピクセルブラシの場合(焼き込みブラシツール、指先ブラシツールなど)、デフォルトでは、任意の適用済みブラシ境界線によってベクトルレイヤーがラスタライズされます。[何もしない](レイヤーの変換も境界線の適用も行わない)を選択することで、この動作を変更することができます。
- [ブラシツールの共有]—選択されたブラシとコンテキストツールバーの設定を類似した性質を備えたツール(例:覆い焼き、焼き込み、およびスポンジブラシツールなど)間で共有するか、すべてのツールで共有するか、または各ツールのブラシを個別に設定するかを選択します。
- [ベクターレイヤーにフィルターを適用]—[フィルター]メニューのエフェクトおよびレタッチフィルターの場合、フィルターをベクトルレイヤーに適用すると、デフォルトでレイヤーがラスタライズされます。[何もしない](レイヤーの変換も境界線の適用も行わない)を選択することで、この動作を変更することができます。
- [選択範囲に調整レイヤーを追加]—選択範囲が作成されている場合、その選択範囲に適用されている調整は、新規調整レイヤーとして現在選択されているレイヤー上に追加されるか、選択レイヤーの子の調整レイヤーになります。レイヤーが選択されていない状態では、レイヤースタックの最上位に新規調整レイヤーが追加されます。
- [選択範囲にマスクレイヤーを追加]—マスクレイヤーである点以外は、上記の[選択範囲に調整レイヤーを追加]と同様です。
- [選択範囲にフィルターレイヤーを追加]—フィルターレイヤーである点以外は、上記の[選択範囲に調整レイヤーを追加]と同様です。
- [現像アシスタント]—クリックすると、現像ペルソナでRAWファイルの現像方法のオプションを設定することができます。
- [アシスタントを有効にする]—オンにすると、現像アシスタントは他のオプションで行った選択に従って動作するようになります。チェックを外すと、[アシスタント] は、RAWファイルの現像を完全にユーザーに任せます。
- [RAWエンジン]—使用するRAW処理エンジンを選択できます。Affinity独自の[Serif Labs]エンジン(デフォルトで使用)、またはAppleの[Core Image RAW]エンジンを選択できます。
- [デフォルトレンズプロファイル]—サポートされているカメラのレンズプロファイルに対する自動レンズ補正の有効/無効を設定します。レンズプロファイルはアプリと一緒にインストールされます。カメラが組み込まれていない場合は(新しいモデルなど)、[一般]オプションを使用して、データベースにプロファイル(ダウンロードしたLensfun XMLファイルまたはAdobeレンズ補正プロファイル(LCP))を追加して組み込むことができます。
- [ノイズ軽減]—自動的なカラーノイズの軽減またはカラーおよび輝度ノイズの軽減を有効にするか、最初のノイズ軽減をすべて無効にします。大部分のカメラのRAW画像には、カラーのノイズ軽減を使用することをお勧めします。
- [RAW出力形式]—RAW画像を現像するときの出力形式として、[RGB(16ビット)]または[RGB(32ビットHDR)]を選択します。[RGB(32ビットHDR)]を選択すると、最初のRAW現像からフルの32ビット浮動小数点数環境を確保でき、高い精度での書き出しを利用できます。
- [トーンカーブ]—デフォルトの[トーンカーブを適用]オプションが有効になっている場合、RAW画像は推奨のトーンカーブを使用して調整されます。[何もしない]オプションの場合は、階調補正を行いません。画像は後から[基本]パネル内で変更できます。
- [アシスタントが処理を行うときにアラート]—オンになっている場合、RAW画像の読み込み時にポップアップメッセージが表示され、調整が自動的に適用されたことが示されます。
- [露出バイアス]—露出バイアス値がRAW画像のEXIFデータに保存されている場合、それを適用するかどうかを選択します。ヒストグラムの引き伸ばしと同様に、「デフォルト」も「初期状態」も同じ結果になりますが、レポートではそれぞれゼロ値または実際の値が表示されます。[何もしない]オプションの場合、露出バイアス値は無視されます。
- [デフォルト地域のマッピング]—RAW画像のEXIFデータにGPSの位置情報が含まれていない場合は、[場所]パネルに表示する地図を選択した地域に設定します。