パッチ

パッチは、好ましくないピクセル領域を、もっと適切な画像の別の部分または別のドキュメントをソースとするピクセルから成るパッチ(描画済みのフリーハンド選択領域)で置き換えるレタッチ技法です。

前
後
パッチを使用して、広い範囲のマスカラのにじみをパッチのフリーハンド選択領域で覆って消しています。

パッチについて

パッチは、修復と同様に、サンプルピクセルのテクスチャ、色調、および透明性をターゲットピクセルに適用することによって、ターゲットピクセルをサンプルピクセルとブレンドします。効果的な結果を得るには、ソース領域とターゲット領域の色をゆっくりと変化させて、ターゲットの周囲に溶け込むシームレスな境界を作成する必要があります。

色の劇的な変化により、ターゲットに不要な色味が生じる可能性のあるシャープなエッジをソースに含めないように注意してください。

パッチを行うときに、コンテキストツールバーには、ソースのテクスチャのみをターゲットに適用するオプションと、ターゲットとソースのピクセルがブレンドされるように透明度のレベルを適用するオプションがあります。

選択範囲

選択範囲は、次のいずれかとして機能します。

グローバルソース

[グローバルソースの設定]を使用すると、開いているドキュメントの1つでソースを定義し、サンプルしたピクセルを別の開いているドキュメントにペイントすることができます。

ソースを定義すると、レイヤー選択ポップアップメニューから[グローバルソース]オプションを使用できるようになります。このソースは、新しいソースを定義しない限り、元のグローバルソースドキュメントを閉じても引き続き利用できます。

パッチ パッチを行うには(選択範囲がターゲットの場合):
  1. [レイヤー]パネルを使用して、コピー先の既存のピクセルレイヤーを選択するか、新規のピクセルレイヤーを作成します。
  2. [ツール]パネルから[パッチツール]を選択します。
  3. 画像上をドラッグしてフリーハンド選択領域を描画します。これがターゲット領域になります。
  4. コンテキストツールバーの設定を調整します。必要に応じて、上記の手順を繰り返します。
  5. 画像上をクリックして、ソース領域を定義します。
  6. (省略可能) 適用された領域のノードをドラッグして、スケーリングや回転を変更します。あるいは、コンテキストツールバーの[スケール]および[回転]コントロールを使用するか、上下の矢印キーでスケールを制御し、左右の矢印キーで回転を制御します。
  7. 画像上の任意の場所をクリックして、配置を確認し、選択範囲を削除します。
パッチ パッチを行うには(選択範囲がソースの場合):
  1. [レイヤー]パネルを使用して、コピー先の既存のピクセルレイヤーを選択するか、新規のピクセルレイヤーを作成します。
  2. [パッチツール]をクリックします。
  3. コンテキストツールバーで、[選択範囲をソースとする]を選択します。
  4. 画像上をドラッグして選択範囲を定義します。これがソース領域になります。
  5. コンテキストツールバーの設定を調整します。必要に応じて、上記の手順を繰り返します。
  6. 画像上をクリックして、ソース領域からピクセルを配置します。
  7. (省略可能) 適用された領域のノードをドラッグして、スケーリングや回転を変更します。あるいは、コンテキストツールバーの[スケール]および[回転]コントロールを使用するか、上下の矢印キーでスケールを制御し、左右の矢印キーで回転を制御します。
パッチ グローバルソースからパッチを行うには:
  1. ピクセルのコピー元にする画像を開き、[レイヤー]パネルを使用して、コピー元のピクセルレイヤーを選択します。
  2. [パッチツール]をクリックします。
  3. コンテキストツールバーで、[選択範囲をソースとする]を選択します。
  4. 画像上をドラッグして選択範囲を定義します。これがグローバルソース領域になります。
  5. コンテキストツールバーで、[グローバルソースの設定]をクリックします。
  6. サンプルのペイント先の画像を開きます。
  7. [レイヤー]パネルを使用して、コピー先の既存のピクセルレイヤーを選択するか、新規のピクセルレイヤーを作成します。
  8. [パッチツール]をクリックします。
  9. コンテキストツールバーで、次の操作を行います。
    • [選択範囲をソースとする]が選択されたままになっていることを確認します。
    • レイヤー選択設定から[グローバル]を選択します。
  10. 画像上をクリックして、ソース領域からピクセルを配置します。
  11. (省略可能) 適用された領域のノードをドラッグして、スケーリングや回転を変更します。あるいは、コンテキストツールバーの[スケール]および[回転]コントロールを使用するか、上下の矢印キーでスケールを制御し、左右の矢印キーで回転を制御します。

関連項目: