レイヤーマスクは、レイヤーの一部分を表示し、残りの部分を非表示にするために使用します。つまり、マスクレイヤーを使用すると、あるレイヤーの不要な領域だけを「削除」できます。
Affinity Designerでは、次の2つのタイプのマスキングが可能です:ピクセルマスキングとベクトルマスキング。
マスクは個別のレイヤーとして適用されるので、編集や移動を自由に行うことができます。マスクレイヤーは、同じ親レイヤー内にある下位のレイヤーすべてに影響を与えます。個々のオブジェクトにクリッピングして、そのオブジェクトのみに影響を与えることもできます。
調整レイヤーにも、マスクレイヤープロパティがあります。調整レイヤーの領域は、マスクレイヤーの場合と同じ方法で表示または非表示にできます。
マスクレイヤーを作成した後、さまざまなレベルのグレースケールまたは不透明度をそのマスクレイヤーに適用できます。白(すなわち不透明度100%)を適用すると表示、黒(すなわち不透明度0%)を適用すると非表示、中間のグレースケールレベルを適用すると一部マスキングとなります。塗りつぶしツールでマスクレイヤーにグラデーションを描画し、実験的にさまざまなグラデーションレベルまたは不透明度をその終点に設定してみましょう。
マスクレイヤーには、一意の描画モードを割り当てることができます。
[レイヤー]パネルで、次のいずれかを行います。
[追加]をタップし、[マスクレイヤー]を選択します。
追加されたマスクにより、選択範囲の外側にある領域は非表示になったり(選択範囲が設定されている場合)、レイヤー全体が表示されたりします(選択範囲が設定されていない場合)。
[追加]をタップし、[空のマスクレイヤー]を選択します。
追加されたマスクにより、設定されている選択範囲にかかわらず、レイヤー全体が非表示になります。
マスキングオブジェクトは「上位オブジェクトに合わせて切り抜き」操作を使用してターゲットオブジェクトにクリップされます。
マスキングオブジェクトは、オブジェクトから成るグループとしてマスキング後に独立したオブジェクトとして保持することもできます。グループは展開/折りたたむことができ、そのオブジェクトは編集可能な状態が維持されます。
[レイヤー]パネルで: